ポイ活はどこまでやるか決める|ムリしないポイ活・第1回

マグカップの横に置かれたスマホとポイント残高の画面

ポイ活でつまずく人の多くは、始め方ではなく「どこまでやるか」を決めないまま走り出しています。この記事では、始める前に決めておきたい線引き、月いくらを目安にするか、そして先に決めておく「やらないこと」を整理します。あわせて、全8回でお届けする『ムリしないポイ活』講座の流れもご案内します。

目次

始める前に決めておきたいこと

ポイ活の情報を探すと、月に何万円という数字がすぐ目に入ります。そういう方が実在するのは確かですが、そこには案件のこまめなチェック、複数サイトの使い分け、期限管理といった、まとまった時間が入っています。同じことを、仕事や家事の合間にやろうとすると必ず苦しくなります。

ですから、最初に決めるのは「いくら稼ぐか」ではなく「どこまでやるか」です。使ってよい時間、使ってよいアプリの本数、手を出さない種類の案件。この三つを先に決めておくと、後から流れてくる魅力的な情報に振り回されずに済みます。

目標額より先に、使える時間の上限を決めてください。

私の場合は「夜、お茶を飲みながらの10分だけ」と決めました。1日10分、それ以上はやらない。この上限があるだけで、続く形になります。

全部やろうとすると続かない

ポイ活には、買い物の経由、アンケート、歩数計アプリ、クレジットカードや口座開設の案件、ゲーム案件と、種類がたくさんあります。始めたばかりの時期はどれも新鮮に見えるので、つい同時に手を出したくなります。

けれど同時に始めると、覚えることが一気に増えます。ポイントの単位もサイトごとに違い、交換先も違い、有効期限も違う。管理しきれなくなって、貯めたポイントを失効させてしまい、そこで嫌になってやめる——これがいちばんよくある終わり方です。

最初は1つだけです。1つを2〜3週間続けてみて、生活の中に無理なく収まっていることを確認してから、次を足す。この順番を守れるかどうかで、半年後にまだ続いているかが決まります。

月いくらを目安にするか

すき間時間でやる範囲なら、月500円から3,000円くらいが現実的な着地点です。買い物の経由をきちんと使う人で月1,000〜2,000円、そこに歩数計アプリやアンケートを足して3,000円前後。カード発行のような高額案件を年に1〜2回入れれば、その月だけ跳ね上がります。

この金額を「少ない」と感じる方もいると思います。ただ、月1,500円は年間で18,000円です。何かを我慢して捻出したお金ではなく、いつもの買い物のついでに増えた分だと考えると、見え方が変わります。

数百円でも意味があるのはなぜか

節約は、たいてい何かを減らすことで成り立ちます。食費を削る、外食をやめる、電気をこまめに消す。効果はありますが、我慢を積み重ねる方法なので、疲れると元に戻ります。

ポイ活が違うのは、支出を減らさずに戻ってくる点です。買うものは同じ、行く店も同じ、その手前に一手間を挟むだけ。我慢の総量が増えないので、金額が小さくても長く続きます。長く続くものは、結果として節約より効いてくることがあります。

それに、貯まったポイントは「本来なら出さなかったお金」です。日用品の買い足しに充てても、少し良いお茶を買っても、家計に痛みが出ません。この使い道の話は、この講座の後半でも触れていきます。

時間あたりで考えるとどう見えるか

案件を選ぶときは、金額だけでなく「かかる時間」を並べて見てください。目安として、こう整理できます。

やること1回の時間時間あたりの目安
買い物前にポイントサイトを経由1分程度非常に高い(買う金額しだい)
歩数計アプリ(歩くのはついで)ほぼ0分高い
短いアンケート2〜3分数十円〜100円台
ゲームで指定レベルまで進める案件数十時間低くなりやすい

この表で言いたいのは、経由と歩数計が突出して効率がいいということです。どちらも「もともとやること」にくっつけるだけで、新しい時間をほとんど使いません。逆に、長時間のゲーム案件は獲得額が大きく見えても、時間で割ると割に合わないことがあります。

もちろん、ゲーム自体を楽しめる方なら話は別です。娯楽としてやっていて、ついでにポイントが付く。それなら効率で測る必要はありません。判断の基準は「その時間を、ポイントのためだけに使っているかどうか」です。

やらないことを書き出した手書きのメモ帳のページ

やらないことを先に決める

続けるコツは、増やすことより減らすことにあります。始める前に「これはやらない」を決めておくと、迷う回数がぐっと減ります。

私が決めているのは、次の三つです。作業時間の長いゲーム案件はやらない。ポイント目的でクレジットカードを短期間に何枚も申し込まない。有料の商品購入が条件の案件は、もともと買う予定のものだけにする。

二つ目は特に大事です。カード発行案件は数千円から一万円規模になることもあり、ポイ活のなかでも金額が大きい部類です。ただ、短期間に何枚も申し込むと、その記録は信用情報機関に残ります。住宅ローンや自動車ローンの審査を控えている時期なら、なおさら慎重に扱ってください。

【やらないことリストの作り方】

紙でもスマホのメモでも構いません。「時間がかかりすぎるもの」「お金を先に出すもの」「家族に説明しにくいもの」の三つに当てはまる案件は、最初から候補から外しておきます。

三つ目の「家族に説明しにくいもの」は、意外と使える判断基準です。夫に一言で説明できない案件は、たいてい条件が複雑か、どこかに引っかかりがあります。

この講座で扱う8回の流れ

『ムリしないポイ活』は全8回です。順番に読めば、無理のない形が一つできあがるように組んでいます。もちろん、気になる回だけ読んでいただいても構いません。

第2回 最初の一歩を1つだけ選ぶ

何から始めるかを1つに絞ります。生活パターン別に、買い物の経由・歩数計・アンケートのどれが合うかを整理しました。第2回 最初の一歩を1つだけ選ぶへ。

第3回 アプリは1本から

アプリを増やしすぎない理由と、最初の1本の選び方です。通知の設定や、退会のしやすさまで見ておく話をします。第3回 アプリは1本からへ。

第4回 家計につなぐ

貯めたポイントを家計のどこに置くか。生活費に充てるのか、別枠にして楽しみに使うのか。ここを決めないと、貯まっても実感が出ません。第4回 家計につなぐへ。

第5回 歩数で貯める

歩数計アプリは、すでに歩いている人にとっていちばん負担の少ない方法です。実際の貯まり方と、期待しすぎない目安をお伝えします。第5回 歩数で貯めるへ。

第6回 疲れたらやめていい

「ポイ活 疲れた」で検索する人は毎月一定数います。やめどきの見分け方と、休んでから戻る方法の回です。第6回 疲れたらやめていいへ。

第7回 家族とゆるく続ける

一人で抱え込まず、家族と分担する形の話です。うまくいく分け方と、押し付けにならない伝え方を扱います。第7回 家族とゆるく続けるへ。

第8回 続け方のまとめ

1年続いた形と、途中でやめた形の違いを振り返ります。最終回として、自分に合う続け方の作り方をまとめます。第8回 続け方のまとめへ。

買い物のレシートのそばでくつろぐ黒猫

合わないと感じたときは

ここまで読んで「面倒そうだ」と思われたなら、その感覚は大切にしてください。ポイ活は誰にでも向く方法ではありません。ポイントの管理そのものがストレスになる方、買い物の回数がもともと少ない方、家計の見直しでもっと大きく効く場所が残っている方。こういう場合は、先にそちらへ手をつけたほうが早く効きます。

向き不向きをもう少し詳しく整理した記事もあります。ポイ活をおすすめしない人もあわせてどうぞ。無理に合わせるより、合わないと分かることのほうが得です。

まとめ|前回・次回

今回の要点は三つです。目標額より先に時間の上限を決めること。最初は1つだけ、2〜3週間続けてから次を足すこと。そして、やらないことを先に決めておくこと。この三つが決まっていれば、後から情報が増えても迷いません。

ポイ活は、家計全体で見れば脇役です。月に数千円を上手に拾えれば十分で、それ以上を目指して生活が窮屈になるなら本末転倒になります。ここまでで手を止めておく、というくらいの気持ちでちょうどいいのです。

今回が第1回のため、前回はありません。次回は第2回 最初の一歩を1つだけ選ぶで、あなたの生活に合う始め方を一つに絞っていきます。

なお、記事内で触れた還元率やキャンペーンの条件は変わりやすい部分です。実際に始めるときは、各サービスの公式サイトで最新の条件をご確認ください。

ポイ活は月にいくらくらい稼げますか?

すき間時間でやる範囲なら、月500円から3,000円あたりが現実的な目安です。カード発行などの高額案件を入れた月だけ大きく跳ねます。月数万円という数字は、案件チェックや管理にまとまった時間を使った場合のものです。

複数のポイントサイトを同時に登録したほうが得ですか?

慣れるまでは1つで十分です。同じ案件でも金額に差が出ることはありますが、その差より、期限切れや管理の負担で挫折するほうが損になります。1つを2〜3週間続けてから、必要を感じたら足してください。

ポイント目的でクレジットカードを何枚も申し込んでも問題ありませんか?

短期間に複数申し込むと、その記録が信用情報機関に残ります。ローンの審査を控えている時期は避けてください。申し込むとしても間隔を空け、年に1〜2枚までにとどめるのが無難です。

目次